若さしか取り柄がない!

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ツツジを吸うことを最初に小学生に流行らせた男

小学生の頃、ツツジの花の蜜を吸ったことがある人はいるだろうか。

私のある友人は、自称「ツツジを吸うことを最初に小学生に流行らせた男」である。

 

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この風習は、確かに私の小学校でも存在していた。

当時私が住んでいたアパートの門の前にもツツジが植わっていたので、クラスメイトと吸った記憶がある。

例の彼も私も都内の小学校出身だが、場所はかなり離れている。彼は多摩方面、私は23区内の埼玉寄り、小学生のローカルな流行が伝わるとは考えづらい距離だ。

 

しかしさらに周囲に聞いてみたところ、なんと岐阜と大阪出身の友人もツツジを吸っていたという。そういう意味では、自称パイオニアの言い分を信じるならば、少なくとも東京から岐阜を経て大阪まで伝播していることになる。

小学生にとっての東京-大阪間、それはもはやシルクロードに等しい。彼はシルクロードの起点になっていたのである。長安は多摩にあったのだ。

 


 

今日歩いていると、ガードレール沿いにツツジが満開に咲いていた。

改めて見ると、地面にじかに植えたツツジの木の丈は、大人の膝にも満たない。

小学生の衛生観念というのはなかなかパンチが効いているな、と思ったのだが。

今まで病気らしい病気もしていない一因に、こんな経験の積み重ねがあるとするならば。

この発祥となった彼は、さながらワクチンを広めたジェンナー医師のように偉大ではあるまいか。

 

いつか彼が、教科書に載る日が来ることを祈って。

ツツジを吸っていたあのころから20年、悠久のシルクロードに思いを馳せるのである。