若さしか取り柄がない!

若さしか取り柄がない女子大生が、語ったりスベったりするブログ

40年戦争 序章

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小学校から続く長い学生時代も、終盤に差し掛かっている。私という粗大ゴミが社会に排出されてしまうまで、理論上はあと2年を切った。なんとかどこかの会社に拾ってもらえるのか、晴れてプロニートとしてのデビューを飾るのか、はたまた留年か、それは誰にもわからない。しかし確実に大きくなっているのが、就職の足音である。

 

就職に関して一番怖いのが、上司との関係である。というのも、私は小学生のころから先輩と折り合いが悪い、筋金入りのクズ後輩なのだ。

 

最初にそれを自覚したのは、小学校の時に所属していた吹奏楽部で、先輩からいわゆる「お土産外し」をされたときである。修学旅行のお土産を、2年連続で外してきた先輩の顔は忘れもしない。今でこそその年でお局かよと思えるが、当時10歳前後の自分には、その事実は強烈な体験として刻まれたのだった。

 

時は経って中学入学。私は音楽を続けるつもりだったので、迷うことなく吹奏楽部に入部した。

 

しかし、部活に入ってほんの数日後のこと。私は「下ネタを大声で話していた」という罪状により、友達とともに先輩に目をつけられてしまったのである。下ネタといってもウンコとかの系統だったし、話してはいけない時でもなかったはずなのに、なぜそんなに目くじらを立てられたのか、いまだに理解しかねている。

 

いきなりの出来事に驚いたものの、それ以降しばらくは、平和な日々が続くように見えた。たまに「だるそう」という理由で先輩に呼び出されたりはしたが。

 

しかし高校生になり、再び私は衝撃的な出来事に遭遇する。私は相変わらず吹奏楽部に所属していたのだが、同じパートに同級生があと2人いた。その2人が、なんと先輩とそれぞれサシで食事に行ったというのだ。

 

私、誘われてねーぞ!!!

食事のシの字も聞いてねーぞ!!!!

 

私は膝から崩れ落ちた。曲がりなりにも、パートの中でおちゃらけ担当の地位を確立し、体を張って頑張ってきた自負が私にはあったのだ。

先輩がふざけて買ってきた、ゴムの味のするグミを食べる役回りもやったし、王様ゲームの罰ゲームも全力でやってきた。中学入学当時の可憐さはどこへやら、私は吹奏楽部で時を過ごす中で、変顔もスベりも厭わない人間に変貌していたのである。しかし、それは間違っていたというのか…?

そんな思いに駆られるも虚しく、私には芸人体質だけが残ることとなった。

 

晴れて大学に入学したのは2015年のことである。このころには組織でやっていくことをほとんど諦めたのと、入会金を払うのが面倒だったのとで、サークルにも入らずプラプラと過ごしていた。しかし、問題はお金である。大学生ともなれば、プー太郎暮らしでもそれなりにお金ががかるというものだ。

そして、今でこそクラウドソーシングでお小遣い稼ぎをしているが、当時の私が知っていたお金を得る術といえば、バイトだけであった。

 

バイトするしかないな。

 

魔王の城に向かう勇者のごとく、最後の士気を振り絞って私が働き始めた場所は、とあるパン屋であった。私のほかにもたくさん学生が働いていたので、なるべく目立たぬようドライな付き合いを心掛けた。間違ってもウンコなどと言わないように、細心の注意も払った。しかし、思わぬ魔の手が勇者を襲うこととなる。

 

社員である。

 

魔王(推定30代男性)が繰り出してきたのは、挨拶シカトやあからさまな差別などの精神攻撃であった。バイト仲間を警戒しすぎて社員への対策が手薄になっていた勇者のHPは、呆気なく0である。同期との付き合いが薄かったのも災いし、留学を機に、勇者は逃げるように城をあとにしたのであった。

 

それにしても、私の人間性を差し置いても、行く先々で先輩に好かれないとは我ながらすごい才能である。就職したら、約40年もの上司付き合いが待っているだろう。今までの確率からして、就職先の先輩に嫌われなかったら奇跡である。奇跡すぎて紅海くらいは軽く割れる。

 

時は静かに、しかし確実に迫っている。40年戦争の火蓋が切られるまで、残り2年である。

 

 

序章 完